interview

ポルト・ボヌール(事業サポート)/粕谷泰暉さん

パートナーから得た「生き方」というギフト

「会社員」以外の、もう1つの泰暉さんの顔は、サロン業を営むパートナー晏理さんのサポート業務。
事業展開や、Webの作成など、「施術以外の」ことは、なんでも請け負う、という「黒子」のような立ち位置。

「会社員のままでは嫌だ!自分で何かを成していくんだ!」と、自分がフロントに立つビジネスの道を模索した時期も長かった泰暉さんが、なぜ?

ポルト・ボヌール(事業サポート)・粕谷泰暉さん

とにかく1つ1つのことに対してとことん突き詰めて考えるタイプ。だけど遊びココロは忘れず。それが泰暉さんのスタイル。特に晏理さんの仕事に関わることならどこまででも乗って、面白がって、自らも楽しむ!

「別にそのスタンスに固執しているわけではなく。雇われている感じ、ではなく、得意なことをそれぞれが、苦手な部分をカバーして。」
ブレーンとしての事業、という感じなのだそうです。

とにかく、パートナーである晏理さんとの関係性、密度が濃い。
どうしてだろう?この二人の間しか流れないこの空気感の素って何だろう?と心惹かれ、取材が進んでいくうちに、あるフレーズにたどり着きました。

それは、
『生い立ちの中に感じていた制限』。

育ってきた環境の中でのご両親との関係性、そして葛藤。
どうしても、拭えなかった「自分の人生を生きているようで生きていない自分」。

それを、ブレイクスルーしてくれがのが、晏理さんだったと。

「で、あなたはどうしたいの?」
「で、どうするの?」
を至近距離からまっすぐ、強く問いかけてくれた晏理さん。

結果、結婚を機に
「これまでの親とのあれこれは、無かったこと、…まるで更地のようにしちゃいました!(笑)」
当時の二人のやりとりも交えながら、ユーモアたっぷりに笑って話してくれました。

泰暉さんにとって結婚は、
「自分の人生を生き、自分で選択をしていく。」
そのスタートだったわけです。

とはいえ、ロジカル思考で、仕組みづくりが大好きな泰暉さんに対して、とにかく何もかも自由で感覚派な晏理さん。
仕事上でのコミュニケーションってどんな感じなんでしょう?

「例えば。仕事で言えば、Webの作成のための材料を彼女から何か引き出そうとしても、僕に理解できる言葉が出てこない。
少しでも答えやすくしたほうがいいかな?とか、アンケート用紙まで作って渡したこともあるのに、やっぱり戻ってこない(笑)
でも、彼女の取り扱い方がわからないって、待ってると、待ってる間に何か感覚的なものが降りてきて(笑)、根本から企画が変わってしまうこともある。
そしたらまた、共通言語を探すところから始めないといけないんですよ~~、このヒト相手だと。」

なんだか『手塩にかけて育てる』っていうプロセスを晏理さんに集中してるようにも見えるし、あらゆることを晏理さんを通して、一緒に面白がって楽しんでいるようにも見えました。

子どももペットも、二人の間には存在しない生活。

「常にいろんなものが、どんどん湧き出てくるこの源泉の管理だけで手一杯!
そこに集中したいって思っちゃう。
なんていうか…ナマモノはもう無理なんですよ~。
畑で何か育てるのは好きだからそれが趣味でもあったんだけど、種撒いてそのままにしておけば収穫できる、くらいのものでないと無理ですね…。」

趣味=晏理さん、仕事=晏理さん、と言っても過言ではないかもしれない。

そんな中、「やってみたい仕事」が芽生え始めたと言う泰暉さん。
自分の、「妻のやりたいことをサポートする」というこの独特なポジションであることから見えること、だからこそ言えることを活かした事業をしてみたい、と。

世の中の女性たちが「パートナーシップ」について悩んでいたり、仕事をしたい女性がそのせいで前に進めないでいるのを解消するための、何か。

それは、女性の生き方支援に繋がるものなのか、夫婦のあり方をサポートする役割なのか。
まだ未知数だけれど、必ず、誰かの人生の「黒子」として人を輝かせることには間違いなく。
また彼らしく、得意を活かしてその仕組みを構築していくのだろう、とその熱量が伝わってきました。

最後に、こんな質問をしてみました。
「どんなことがあっても、晏理さんに対して、イライラしたり、怒れちゃったり憤ったりすることは、無いんですか?」

うーん、と、ちょっと考えた泰暉さん。

「結局、なんだかんだいって、晏理に、人生のリセットというか、更地にするきっかけもらってますからねえ…(笑)」

清々しく笑って答えてくれるその表情からは、パートナーから得た「生き方」というギフトを本当に大切にしていることが伝わってきました。

(文章中の状況などは、取材時のものとなります)

SideB/竹下育子取材後記

ポルト・ボヌール(事業サポート)・粕谷泰暉さん

こんなポーズがいいんじゃない?これは?こうしちゃおうか!〜「いつも笑いが絶えないって言う表現はこの2人のためにある気がします。

まず、男性(夫)が女性(妻)の仕事を手伝う、と一言に言っても、それがなかなかうまく行くようで行かないと言うのを、私自身目の当たりにしてきました。夫婦喧嘩なのか、仕事の上のパートナー同士で意見を擦り合わせているのか、がよくわからないとおっしゃるご夫婦もいます。

だけれど、泰暉さんは全く違った!
彼の話を聴けば聞くほど、夫婦のやりとりを聴けば聴くほど、
心底、お互いを思い、寄り添い、普段からそれを、言葉を超えたところで伝え合っているのがわかる…そんな感じ。

例えリアルな会話が噛み合っていなくとも(笑)
そんなことはきっと、二人には小さな要素の1つ。

『番い(ツガイ)感』というものではなく、『ツインソウル』な二人。

写真にもある通り、二人で企むことは、やりすぎでしょ!ってどちらかが言うまで徹底的にやる。
とことん、面白いことって何だろう?って追求する。

感覚派の晏理さんと、ロジカルで筋道立っていることを望む泰暉さん…。
何かを決めようとする時には、とにかくなんどもぶつかると言う真逆な二人とは思えないほど、一旦転がりだすとどこまでも笑いながら二人で加速して転がっていく感じ。

仲がいい夫婦だね、という概念すら超えているような、その背景はなんなんだろう?
初めてお会いした時からずっとずっと気になっていたのですが、今回の取材で一気に霧が晴れるようにその理由がわかって、ますます取材前よりお二人のことが大好きになりました。

そんな晏理さんのストーリーはコチラからどうぞ。

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